水瓶座の季節、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
わたしの今の気持ちは、こんな↓
星明かりだけを頼りに歩いて行く。
まるで、Mysteryの波動のようです。
少し自分の話を書きます。
子供の頃、DNAの話を始めて聞いて、目に見えない世界でそんな精密なシステムがいのちを支えていることに感動して、研究者を目指しました。
大学に入り、研究者の卵として大学院に入った時に、運命というのか、わたしが学会で発表する時に、いつもわたしの前で発表していたのが、ある女性の研究者の方でした。わたしよりずっと先輩で、既に研究者として独立していた方。
その方は、今までの常識を覆すような現象を報告していて、わたしはとても面白いと思ったのですが、他の研究者の反応は、「そんなことは起こりえない」と冷ややかでした。
研究の世界は、厳密な実験をした結果(証拠)があれば受け入れられる、というものでは実はなく、どんなにデータがあっても、そんなことは信じない、という反応にしばしば直面します。
人が受け入れられる範囲で新しいもの、はもてはやされる一方で、あまりに新しいものは冷笑されるようなところがあります。
何回かその女性研究者の発表を聞いているうちに、わたしの中で、もし、これが本当であれば、こういうことが起きているのではないか、というイメージがムクムクと湧いてきました。
まだ、卵も卵。修士課程に入ったばかりだったので、わたしの仮説は先生も笑って真剣には取り合ってはくれませんでしたが、実験をすることは許可を貰いました。
自分の思うように実験をデザインし、証明していくことの面白かったこと。そして、わたしの思った仮説は正しく、イメージしたような新しい機能を持った新しい蛋白質を発見し、新しい概念をもたらすことになったのでした。最初の論文は、科学雑誌に投稿して、あちらが原稿を受け取ったという連絡が海外から葉書で届くのと同時に、Excellent!という審査員の一言で掲載が許可されるという、先生ですら経験したことのないスピード採択でした。
このときの体験が、あると思ったものはある、と今まで無意識に使ってきた自分の腹感覚を意識的に信じ使うことが出来るようになった出発点となりました。
ところが、
研究の世界は競争が厳しく、みんなが面白いこと、人がやっていないことを鵜の目鷹の目で探している世界でもあります。
わたしがやっていることの価値を、わたしより先に深く理解したわたしの先生は、わたしでは研究の厳しい競争に勝てないと考えて、わたしよりも野心がある1つ下の学生にわたしの発見を任せ、最終的には、わたしの名前を外した二人の名前で、世界で最高峰と言われる三大科学雑誌の1つに論文を投稿し受理され、二人はそこから成功の道を駆け上がっていきました。
その時、茅の外になっていく中で、わたしはどうしたら良いかもわからず、押し切られデータを提供したのに論文に名前を掲載されないという不条理を飲み込んだのでした。
その傷は癒えたと思っていたのですが、実は完全には癒えていなかったのでした。
天空のソウルメッセンジャーであるルミナさんのお陰で、わたしの封印していた闇に光が当たりました。
わたしは怒っていた
わたしは哀しんでいた
わたしは傷ついていた
わたしの中のわたしは、どうしてもっと声を上げなかったの!
声を上げて、わたしを守ってくれなかったの!
と、怒り、悲しみ、傷ついていたのでした。
このとき、わたしの尊厳に、自分で穴を空けてしまった。
これを認めるのは苦い、とても苦いけれど。
わたしの発見を踏み台に、二人に光が当たっていく中で、
何もしないままに、
わたしだってと思う一方、
わたしなんかって思う自分がいました。
そして、一度、ぐちゃぐちゃになって、ゼロになったところから始めたのが今の脳の病気の研究。
心から情熱を傾けられるものに巡り会い、自分の創ったバイオベンチャーで薬を作るところまで研究は進み、傷は癒えたと思っていたのに。。。
でも次の扉を開くためには、あの時の古い傷を、もう一度ちゃんと自分で見てあげる必要があったのでした。
今、あのときのわたしとお腹の中で対話をし始めています。
わたしは平気ではなかった。
平気では全くなかった。
平気なふりをしただけ。
自分はやれるはず、というイルージョンから出る時。
やるの
今の自分で
覚悟を決めて
あのときに置き去りにしてしまった「わたし」との対話を続けています。
獅子座満月から乙女座満月までの時間を感じながら。
自分の闇の中に降りていく。そんな時間を過ごしています。
ステラ